台湾(墾丁・高雄)慰霊訪問を終えて

はじめに

皆さま、こんにちは。株式会社中央総研代表の黒岩健大です。

今月から月に一度、このコラムを通じて、私自身が感じたことや学んだこと、経営に対する考え方などをお届けしていきたいと思います。

経営の話だけではなく、人として大切にしたいこと、日本の未来について考えたことなども、できるだけ率直に書いていくつもりです。皆さまの日々の経営や人生を考える一つのきっかけになれば幸いです。

記念すべき第1回は、先日訪問した台湾での慰霊の旅についてお伝えしたいと思います。


1.台湾慰霊訪問の目的

先日、私が主宰する日経塾の経営者8名で台湾の墾丁(けんてい)・高雄を訪れました。

今回の目的は、大東亜戦争中にバシー海峡で戦没された方々の慰霊地を訪ね、歴史を学ぶことでした。

現地では、長年にわたり遺骨収集活動や慰霊活動を続けておられる舘量子さんのご案内のもと、潮音寺や戦没者埋葬地、安倍元首相の銅像が建つ紅毛港保安堂などを訪問しました。

2.バシー海峡と潮音寺で学んだこと

バシー海峡は、太平洋と南シナ海を結ぶ重要な海域です。戦時中には多くの日本船が沈没し、現在も10万人を超える方々が海底や台湾各地に眠っていると言われています。

今回訪れた潮音寺は、玉津丸撃沈後に12日間の漂流を経て奇跡的に生還された中嶋秀次さんが、亡くなった戦友を慰霊するため私財を投じて建立されたお寺です。そして今もなお、台湾の方々が大切に守り続けてくださっています。

3.遺骨収集の現状と感じた課題

現地を訪れて最も強く感じたことは、多くの遺骨収集がいまだ十分に進んでいないという現実でした。

戦後80年以上が経過した今もなお、多くの英霊が故郷へ帰ることができていません。政治的な事情や様々な課題があるとはいえ、国家としてもっと真剣に向き合うべき問題ではないかと感じました。

また偶然にも、埋葬地を訪れた当日の読売新聞には、台湾での遺骨発掘調査が開始されるという記事が掲載されていました。長年停滞していた問題が少しずつ動き始めていることに希望を感じる一方で、本来であればもっと早く取り組まれるべきことだったのではないかという思いも抱きました。

4.舘量子さんへの感謝

そのような状況の中で、舘さんは長年にわたり現地で調査や収集活動を続けてこられました。

並大抵の情熱や使命感ではできることではありません。

今回私たちが現地で学び、考え、感じることができたのも、舘さんのご尽力があったからこそです。心より感謝申し上げます。

5.歴史を学び、日本人として感じたこと

今回の訪問を通じて、私自身、歴史に対する勉強不足を痛感しました。

同時に、台湾の方々が今なお日本の先人たちに感謝の気持ちを持ってくださっていることを知り、日本人としての誇りと自信を感じる機会にもなりました。

今の平和や豊かさは、国を想い、家族を想い、命を捧げられた多くの方々の犠牲の上に成り立っています。

その事実を忘れることなく、感謝の気持ちを持ち続けたいと思います。そして今回の学びを胸に刻み、先人たちに恥じない生き方をしていきたいと思います。

6.経営者として果たすべき使命

私たちは経営者です。政治家でも歴史学者でもありません。

しかし、良い会社をつくることはできます。働く人とその家族を幸せにすることもできます。地域社会に貢献し、日本を少しでも豊かにすることもできます。

私は、英霊への最大の供養とは、日本をより良い国として次世代へ引き継ぐことではないかと思います。

先人たちが命を懸けて守り抜こうとしたこの国を、今度は私たちが経営を通じてより良い国へとつないでいく。その責任と使命を改めて感じた台湾訪問となりました。

7.おわりに

英霊への感謝を胸に、これからも仲間とともに学び続け、挑戦を続けていきたいと思います。

そして、経営を通じて日本を少しでも良くするために、自分にできることを一つひとつ積み重ねていきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。